講師になるには?未経験からの最短ルートを東京都4年連続登壇した現役講師が解説
「講師になりたいけど、何から始めればいいかわからない」
「未経験でも本当に講師になれるの?」
この記事では、未経験から講師を目指す人に向けて、最短で講師デビューするためのルートを解説します。元事務員から500社以上への登壇を実現した現役講師・高木優(ゆうさん。)が、実体験をもとにお伝えします。
講師になるための「最短ルート」は存在する
正直に言えば、私が講師の仕事を始めたとき、まわりに「講師になりたい」と言ったら、半分くらいの人に不思議がられました。
「あなたが?何を教えるの?」
それもそのはず、私はただの事務員。特別な資格も、華やかな経歴もありませんでした。でも今、東京都の講座に4年連続で登壇し、Udemyの受講生は2万人を超えています。
そして今、講師業を取り巻く市場は追い風が吹いています。矢野経済研究所の調査によると、2023年度の国内企業向け研修サービス市場は前年比4.3%増の5,600億円。2024年度はさらに5,800億円規模に達すると予測されています。eラーニング市場も含めると1兆円に迫る規模です。「教える仕事」への需要は、確実に拡大しています。
未経験から講師になるルートは、確かに存在します。
ただし、それは「才能がある人向けのルート」ではありません。「正しい順序で動いた人が通れるルート」です。
ステップ1:「何を教えるか」より「誰に教えるか」を先に決める
多くの人が最初につまずくのが、「私には教えられるほどの知識がない」という思い込みです。
でも、考えてみてください。あなたが今まで仕事や生活の中で積み上げてきたことは、誰かにとっての「知りたいこと」です。
大切なのは「完璧な専門家になること」ではなく、「特定の誰かの悩みを解決できること」です。
私の場合、教えることにしたのは「Word・Excelの基本操作」でした。エンジニアからすれば初歩の初歩。でも、デジタルが苦手な地方の中小企業の担当者にとっては、まさに欲しかった知識でした。
講師とは「何でも知っている人」ではなく、「特定の誰かの一歩先を歩いている人」である。
ターゲットを絞ることで、競合は一気に減ります。「全員向け講師」ではなく「あなた向け講師」を目指しましょう。
ステップ2:最初の実績は「無料」で作る
講師デビューの最大の壁は「実績がないと仕事が来ない」という矛盾です。
これを突破する方法はシンプルです。最初は無料か低価格で実績を作ることです。
私が最初にやったこと:
・地域のコミュニティセンターで無料のExcel講座を開催 ・知人の会社に「試しに無料でやらせてください」とお願い ・SNSで「モニター受講生を募集」して3名に教える
この3つをやっただけで、「講師経験あり」として名乗れるようになりました。最初のハードルは低く設定する。これが最短ルートの核心です。
ステップ3:実績を「言葉」にして発信する
講師業は、技術だけでは成立しません。「あなたに頼みたい」と思ってもらうための発信がセットで必要です。
実績ができたら、すぐにやること:
・ブログやSNSに「こんな講座をやりました」と投稿する ・参加者の感想をひとことでも引用して載せる ・「次回募集」を告知する
私はブログを書き始めてから3ヶ月で、初めて企業からの依頼が来ました。発信は積み上がります。今日書いた1記事が、半年後に仕事につながることもあります。
まとめ:講師への道は「準備完了を待つ」ことではない
未経験から講師になるための最短ルートをまとめると:
- 誰に教えるかを決める(ターゲットを絞る)
- 無料・低価格で最初の実績を作る
- 実績を言葉にして発信する
この3ステップ、実はどれも「完璧な準備」を必要としません。動きながら整えていく。それが最短ルートの本質です。
「準備ができたら始める」ではなく、「始めながら準備する」。
あなたはどんな誰かの「一歩先」を歩いていますか?そこに、講師への入口があるかもしれません。
データ出典 ・矢野経済研究所「企業向け研修サービス市場に関する調査(2024年)」
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3512