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教えることがストレスになる3つの構造と、500社登壇した私が伝えるラクになる考え方

  
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教えることがストレスになる3つの構造と、500社登壇した私が伝えるラクに...

「同じことを何度も聞かれて、消耗する」
「時間をかけて丁寧に教えたのに、やってもらえない」
「一生懸命教えたのに、結果が出ない」

教える立場になると、こういうストレスを感じる場面が出てきます。500社以上の企業研修に登壇し、Udemy受講者2万人超と向き合ってきた中で、教えることに疲弊している人を多く見てきました。

この記事では、教えることがストレスになる3つの構造と、それぞれ楽になる考え方を解説します。

ストレス①|同じことを何度も聞かれる

「また同じ質問だ」「何度も説明したのに」——教える立場になると、こう感じる瞬間があります。

特に、自分が分かり切っていることを聞かれるとストレスになるものです。ですが、あなた自身も、慣れないことを学ぶときに、同じことを何度も聞いていませんか。自分も同じことを無意識にやっているのに、教える立場になった瞬間に忘れてしまった可能性は高いです。

そもそも、人間は同じことを繰り返すものです。それは相手の能力の問題ではなく、学習の構造の問題です。掛け算を覚えるときに、何度も何度も繰り返し復唱したのと同じことです。

優秀な人ほど「なぜ一度で覚えられないのか」と感じがちですが、学習は繰り返すものだと覚えておきましょう。また、得意なことは一発で覚えられても、苦手なことはなかなか覚えられないため、覚えるスピードが人によって異なるのは当たり前です。

楽になる考え方

同じ質問を繰り返されたとき、相手が本当に聞きたいのは「答え」なのか「答えではない」のか見極めていきましょう。

たとえば「この業務、どの順番でやればいいですか?」と毎回聞いてくる後輩がいたとします。何度「この順番でやって」と答えても、また同じ質問が来る。

相手が忘れているのでなければ、答えを求めていない可能性が高いです。「業務に自信が持てない不安を誰かに確認したいだけ」のことがほとんどです。

実は悩んでいる部分が違うかもしれない——そう考えて相手の心理を掘り下げると、本当に必要なことが見えてきます。答えを繰り返すより、「何が不安ですか?」と聞く方が、ずっと早く解決します。

ストレス②|時間をかけて教えてもやってくれない

丁寧に説明した、文章で伝えた、時間をかけてフォローした。それでも相手が動かない。このストレスを感じる人は多いです。

でもここで一度、立ち止まって考えてほしいことがあります。時間をかけたことと、相手に伝わったことは別の話です。

時間をかけることは、教える側の努力の話です。相手に届いたかどうかは、また別の問題。「これだけ説明したのにやらない」と感じるとき、問題は時間ではなく、伝え方や相手の状況にある可能性があります。

楽になる考え方

やってくれない理由を相手に聞いてみてください。「忙しくて時間がない」「やり方がわからなくて止まっている」——理由がわかれば、解消できることがほとんどです。

忙しいなら一緒に優先順位を整理する。やり方がわからないなら、もっと小さい単位に分解して伝える。「なぜやらないのか」を責めるより、「何があればできるか」を一緒に考えると、お互いのストレスが減ります。

時間をかけたことへの期待を手放す。伝わっていないなら、時間が問題ではなく別の問題がある、と捉え直すだけで気持ちが楽になります。

ストレス③|やってくれても結果が出ない

相手が一生懸命取り組んでいる。でも結果が出ない。教える側として、これが一番つらいストレスかもしれません。

でもここで重要なのは、自分が教えていることが「操作系」なのか「頭脳系」なのかを冷静に判断することです。

  • 操作系:パソコンの入力、機械の操作
  • 頭脳系:企画を考える、ビジネス戦略を立てる

パソコン操作や手順が決まっている作業であれば、正しく教えれば多くの人ができるようになります。手を動かせばできることだからです。

一方、集客やビジネス、マーケティングのような分野は違います。同じことを教えても、結果が出る人と出ない人がいる。なぜなら、市場の状況、タイミング、その人の環境など、教える側がコントロールできない変数が無数にあるからです。これは再現性がない領域です。

楽になる考え方

結果が出るように全力で考え、いろんな方法を伝えることは大切です。でも「そこから先は介入できないこともある」と知っておくことが、教える側の心を守ります。

自分が教えていることの性質を冷静に見極める。頭脳系のものに対して「なぜ結果が出ないのか」と自分を責め続けると、消耗するだけです。できる限りのことをして、あとは相手に委ねる。この線引きができると、長く教え続けられます。

まとめ|「こんなもんだ」と思えると、ストレスは半分になる

3つのストレスに共通しているのは、「こうあるべき」という期待とのギャップから生まれているということです。

  • 一度教えたら覚えるべき
  • 時間をかけて教えたらやるべき
  • ちゃんと取り組めば結果が出るべき

この「べき」を手放すと、見え方が変わります。人間は同じことを繰り返し聞くものだし、教えてもすぐに動かないこともある。頭脳系のことは、やっても結果が出ないこともある。

「こんなもんだ」と思えると、ストレスは半分になります。その分、「じゃあどうすれば相手が動けるか」という本質的な問いに、エネルギーを使えるようになります。

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